初めて観たときは、いきものがかりのパチモンかと思ったのですが、いきものがかりが世間に注目されるにつれ〈心〉を失っていってしまったのに対し(アルバムも買ったし、「ジョイフル」とか最高だったんだけどな)、このケラケラは、なぜかすっと心に沁みる。いきものがかりが忘れた〈心〉があります。
印象的なフレーズの上に、たしかなボーカルが乗っかっている。〈言葉〉ではなく〈音〉が胸に響く。
音がはじけるポップスだから、心も弾むはずなのに、どこか物悲しさも漂う。哀愁がある。だから若い世代だけでなく、アラフォー世代の心にも届く。
秋はどこか物悲しくなる季節ではあるけれど、自分にとっては、なんとも不思議な魅力を持つバンドに出会えた秋でした。
コメント