ケラケラ『ケラケライフ』はアラフォーにも効く

音楽

初めて観たときは、いきものがかりのパチモンかと思ったのですが、いきものがかりが世間に注目されるにつれ〈心〉を失っていってしまったのに対し(アルバムも買ったし、「ジョイフル」とか最高だったんだけどな)、このケラケラは、なぜかすっと心に沁みる。いきものがかりが忘れた〈心〉があります。

印象的なフレーズの上に、たしかなボーカルが乗っかっている。〈言葉〉ではなく〈音〉が胸に響く。

音がはじけるポップスだから、心も弾むはずなのに、どこか物悲しさも漂う。哀愁がある。だから若い世代だけでなく、アラフォー世代の心にも届く。

秋はどこか物悲しくなる季節ではあるけれど、自分にとっては、なんとも不思議な魅力を持つバンドに出会えた秋でした。

赤根夕樹

赤根夕樹

ミュージックビデオ評論家(自称)。このサイトでは音楽系のレビューを担当。洋楽・邦楽・アニソンと、さまざまなジャンルの音楽をつまみ食いしている。名前の由来は夜見野レイの小説『天使のしるし』の主人公・赤根夕子から。

関連記事

オススメ記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

ぎゃふん工房(米田政行)

ぎゃふん工房(米田政行)

〈ぎゃふん工房〉はフリーランス ライター・米田政行のユニット〈Gyahun工房〉のプライベートブランドです。このサイトでは、さまざまなジャンルの作品をレビューしていきます。

好評シリーズ

最近の記事
おすすめ記事
  1. 『戦慄怪奇ワールド コワすぎ!』は間違ってないけど正解じゃない

  2. 『呪詛』の“呪いの仕掛け”は虚仮威しだが新たな恐怖を得られる

  3. 『このテープもってないですか?』の恐ろしさがあなたにわかりますか?

  1. 『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』の謎を本気で解明する[その1]何をいまさらなんだよっ!

  2. 神田神保町〈猫の本棚〉で ぎゃふん工房のZINEを販売!

  3. アニメとは一味ちがう映像体験★アニソンのミュージックビデオ・セレクション

TOP
CLOSE