SCANDAL『HELLO WORLD』がカッコよすぎて人生が変わってしまった

SCANDALの最新アルバム『HELLO WORLD』を聴いて私は音楽の聴き方を変えた。今年のマイベスト・アルバムがすでに決定してしまった。そんな本作の魅力を語っていこう。

ほとんどすべてが“勝負曲”

前のアルバム『STANDARD』では、「会わないつもりの、元気でね」が白眉だった。前作の“勝負曲”だったといえる。

ところが、本作『HELLO WORLD』では、“勝負曲”が連発する。

しょっぱなの「IMAGE」からいきなり全力疾走。渾身の歌と演奏が炸裂。この曲が終わっても、パワーは落ちない、休まない。はっきり言って、この1曲目から8曲目まで全部“勝負曲”なのだ。

そして、9つめでやっと“遊び”の曲になる。「遊び」とは「メンバーが自由にふるまっている」「聴く側も心を休めながら楽しめる」という2つの意味合いがある。それぞれの持ち味を生かした楽曲が興味深い。

最後は小室哲哉氏とのコラボ曲。これも毛色が変わって魅力的だ。アルバムの最後をきっちり締める。

J-POPの正しい聴き方とは?

前回の記事で、とあるアルバムを聴いて、音楽人生が変わったと書いた。そのアルバムが本作である(さりげなく写真にヒントを仕込んでおいた)。

前回の記事を読むのが面倒(読んだけど内容を忘れた)という人のために要点をかいつまんで説明しよう。

J-POPにおいて「いい曲」とは、メロディーラインの美しさ、音の運びの面白さ、ボーカルの美しさを意味するのではないか。〈音〉そのものを味わいたい人は、ジャズやクラシックを聴くのではないか。そんな先入観があった。

これはいまでも的を射ていると思っている。ランキングを賑わすような楽曲は、スマートフォンにデータを入れてイヤホンやヘッドホンで聴く。そんな音楽体験を想定して、音づくりをしているような気がする。

そんな折、ふと自分の音楽の聴き方を変えてみた。たとえるなら、いままではカレーやシチューに入れた野菜を食べていた。しかし、採れたての生の野菜をそのままかじってみた。つまり、CDに記録された音楽データをダイレクトに再生してみたのだ。

そのときかじったのが本作『HELLO WORLD』だったというわけだ。

歌よし曲よし演奏よし

まず耳に届くのがギターのうねり。ベースの低音が部屋の空気を歪ませる。ドラムの叩きもズンとお腹に響く。そして、ボーカルは耳を、脳を直に撫でていく。

歌、曲、演奏。なにもかもカッコいい。

J-POPは、ドレッシングをたっぷりかけたり、煮たり焼いたりしなければ食えないと思っていた。でも、ほんとうは生のままでもいける。本作はそう教えてくれたのだ。

これから私の音楽人生は変わる。この1枚のアルバムによって。

HELLO WORLD。新しい音楽の世界よ、こんにちは!

▼というわけで、なにはともあれ、聴いていただきたい。ウソみたいだろ? これ、アルバムの1曲目なんだぜ。

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