大橋巨泉さんは、1990年に「セミリタリア宣言」をし、今は一線から身を引いているので、若い人は知らないかもしれません。
2001年に議員となり、でも半年後には辞めてしまったので、「ヘタレのおじさん」というイメージを持つ人もいるかも。まあ、これは「黒歴史」であるとこの本でも認めているので、許してあげましょう。
でも、僕たちの世代には、『クイズダービー』『世界まるごと HOWマッチ』などのヒット番組の司会を務めるスーパータレントという印象があります。まさに、みのさん(みのもんた氏)みたいなポジションにいたわけです。今だと悪いイメージになってしまいますが。
といっても、当時からべつに“いいイメージ”だったわけではなく、「なんか偉そうなおっさん」でしたが、そんなこととは無関係に、この本に書かれていることには、とても共感できます。
ようするに、「第二の人生」つまり定年後(でなくてもいいのですが)を楽しく過ごすために今から準備をしておけ、ってことです。これはべつに巨泉さん独自の考え方ではなく、同じことを言っている本はたくさんあります。
この本でも語り口は「偉そうなおっさん」ですが、だからこそ、説得力はありますし、「よし! がんばるぞ!」っていう気にもなろうというものです。
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