チャック・ノリスをご存知でしょうか? シルベスタ・スタローン、アーノルド・シュワルツェネッガー、ブルース・ウィリスに並ぶアクション俳優で、僕らの世代のヒーローです。アクションスターが共演する『エクスペンダブルズ2』でも破格の扱いでした。
チャック・ノリスの「強さ」「タフさ」「完璧さ」「絶対ぶり」をジョークにしたネット上の書き込みを「チャック・ノリス・ファクト」と言います──じつはそんなものがあることを私は知りませんでした。
この『チャック全開!』は、そんな「チャック・ノリス・ファクト」を101コ集めた本です。
たとえば──。
チャック・ノリスはコブラに噛まれ、5日間苦しんだ末……コブラが死んだ。
キリンはチャック・ノリスが馬にアッパーを放ったことで生まれた。
……といった具合。こんな感じの「最強伝説」がマシンガンのように繰り出されていきます。
といっても、こうしたジョークだけが羅列されているのではなく、ひとつひとつに「正直に話そう……」を枕詞に、チャック自身によるコメントがついています。
しかし、このコメントが「チャック・ノリス・ファクト」とはまったく関係ないってところは、さすが人類最強の男です。「チャック・ノリス・ファクト」をダシに、チャックの人生観・哲学が綴られているのです。
でも、この人生観・哲学の部分は、傾聴に値するものも数多く含まれていて、その意味でも一読をおすすめしたい。もちろん、チャックの真似をしろといってもできるわけありませんが……。
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