高橋葉介『ヘビ女はじめました』の〈単刀直入ホラー〉の魅力

〈単刀直入〉という言葉があります。「前置きになしにいきなり本題に入る」という意味ですが、この『ヘビ女はじめました』に収録されているのは、6〜10ページの“超短編”ともいうべき短さですから、余計なことを描いている余裕はない。だから、唐突にド正面から〈恐怖〉がやってきます。

まさに〈単刀直入ホラー〉です。

〈単刀直入〉の語源は「1本の刀で敵陣に乗り込む」からきているそうですが、この作品では、字面のとおり「短い刀が直に入る」という感覚を覚えます。

では〈刀〉はどこに入るのか?

それは私たちの〈心〉です。

いきなり〈心〉を〈刀〉で突かれ、「あっ!」と思ったときには話が終わっている。

〈恐怖〉は一瞬。しかし、読み終わったあと、作品では描かれていない部分に、想いをはせると、どこか〈切なさ〉や〈哀しさ〉を覚える。

〈単刀直入ホラー〉にはそんな意味も込めたいと思います。

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