わずか3分で恐怖するショート・ホラー〈ponysmasher〉の作品番付

ちょっとしたアイディアで観る者に〈闇〉を感じさせることができる。

映画監督のデヴィッド・F・サンドバーグ氏は「ponysmasher」の名義でホラー作品をYouTubeにアップしている。長いものでも3分、短いものはわずか14秒のショート・ムービーだ。

恐怖の舞台はいずれも同じ家で、登場人物はほぼ女性ひとりだけ。あまりお金をかけず、アイディアだけで勝負をしている。

今回は、現時点で発表されている8つの作品を紹介しよう。当ブログの独断と偏見で順位をつけてみた。

なお、カッコ内のタイトルは当ブログが勝手につけたもので、公式の題名ではない。




【第8位】Not So Fast(急がば回れ)

暗がりの先に出口が見える。

最初に「自分に降りかかったら嫌だな」と感じる現象が起こり、次に「これは絶対に起こってほしくない」という恐怖に襲われる。最後にホッとしたかと思いきや、「やはりこの結末は受けいれがたい」というオチになる。

そもそも自分の住みなれた家にこんな〈闇〉があることが恐怖だ。

【第7位】Coffer(何が出るかな?)

部屋の片隅に置かれた箱から奇妙な音がする。

この箱もどこか〈闇〉の空間につながっているらしい。だが、“怖いもの見たさ”が主人公の女性を良くない行動へと導いてしまう。

結末は絶対に予想ができない――というわけではないが、じわじわと恐怖がしのびよる。

【第6位】Cam Closer(ピント外れ)

テーブルの上の食べ物をスマートフォンで撮ってみる。

モニターに映る画像がおかしい。それ自体は怖くない。機器の故障だと自分をむりやり納得させることはできる。よく考えればありえないことだとしても。

やがてなんとなく異変の理由がわかってくる。それは認めがたい。自分が〈闇〉にいることを認めることになってしまうから。

だが、時はすでに遅し……。

【第5位】Attic Panic(自動電球交換装置)

屋根裏で作業をしていると電球がひとりでに回りだす。

屋根裏のように、自分の家の一部でありながら、ふだん足を踏みいれない場所は〈闇〉が侵入しやすい。ちょっとした異変さえも恐怖につながる。

なぜ電球が回るのか? 直接的な原因はしばらくするとわかる。だが、根本的な理由はわからない。それは〈闇〉の世界に属する事柄だからだ。

【第4位】See You Soon(いま、会いにゆきます)

タブレットに奇怪な影が映っている。

わずか14秒の作品。怪異は数秒。恐怖は一瞬。まさに有無を言わせない。

こんなとき、人間にはなすすべもないということだ。

【第3位】Pictured(静止した絵の中で)

廊下に飾られた女の絵がなぜか気になる。

絵に描かれた女が何かをやらかすのであろう。それは簡単に想像がつく。だが、「何を」するかまでは予想できない。だから、避けられない、〈闇〉の発生を。主人公がみずからの行く末を予測できるはずもない。

絵に目をやった瞬間に主人公の運命は決まっていたのだ。

【第2位】Closet Space(劣化コピー)

クローゼットにモノを入れると数が2倍に増える。

そんなクローゼットがあったら、あなたは何を入れるだろうか? 食べ物を入れれば、1か月の食費をかなりおさえられるだろう。いや、お金を入れるのがもっとも有効か。生活費を稼ぐために嫌な仕事をする必要はなくなる。人生の重要な問題がこのクローゼットでひとつ片づく。

主人公が試したのは食べ物でもお金でもなかった。入れてはいけなかったのだ、それだけは。またしても好奇心が自身の身を滅ぼすことになってしまった。

【第1位】Lights Out(だるまさんがころんだ)

明かりを消した時だけ誰かいる。

シンプル。このうえなく単純なアイディア。にもかかわらず——いや、だからこそ効果は絶大だ。

単純な法則で起こる怪異は強固だ。壊せない。どんなことをしようと絶対にこの〈闇〉からは逃れられない。その絶望感。

とにかく主人公はいますぐこの家を引っ越したほうが良さそうだ。まだ〈闇〉に取り込まれていないのなら。

▼『Lights Out」の演出がいかに優れているかを長編劇場版と比較しながら解説した記事(ただ、これだと劇場版がつまらないということになってしまうのだが)。

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『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』の謎を本気で解明する[その1]何をいまさらなんだよっ!

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