『シン・エヴァンゲリオン劇場版』の謎を徹底的に解明する[準備編 その3]インフィニティとインパクト

これまで考察してきた〈インパクト〉の目的、〈ファーストインパクト〉の真実をもとに〈セカンドインパクト〉について考察していこう。

〈セカンドインパクト〉が失敗して〈使徒〉が生まれた

〈セカンドインパクト〉も、〈インフィニティ〉の創造のやり直しを目的として起こされたと考えられる。そこにはどんな真実が隠されているのか?

ゲンドウは〈セカンドインパクト〉に関わっていない

先に、「〈ゼーレ〉のめいを受けて行動している人間がゲンドウたち以外にもいる」と述べた。この点のなにが重要なのか。

『破』にこんな場面がある。〈セカンドインパクト〉の跡地とおぼしき場所を上空から眺めながら、ゲンドウと冬月が会話を交わす。

(冬月)
これが母たる大地とは
痛ましくて 見ておれんよ

(ゲンドウ)
だがしかし
この惨状を願った者たちもいる
ヒトさえ立ち入ることの出来ぬ——
原罪のけがれなき
浄化された世界だからな
カオスはヒトの印象にすぎない
世界は全て
調和と秩序で成り立っている

(冬月)
私は ヒトでケガれた
渾沌とした世界を望むよ
ヒトの心が 世界を乱すか…

『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』
©カラー

この会話のポイントは、ゲンドウも冬月も〈セカンドインパクト〉に対して的なニュアンスで語っている点だ。

旧劇場版には、ゲンドウが〈セカンドインパクト〉に関与しており(首謀者だったかもしれない)、それを冬月が問いただす場面がある。しかし、『新劇場版』では、ゲンドウも冬月も〈セカンドインパクト〉にまったく関わっていないか、あるいは関わっていたとしても意に反したものだったと考えられる。

〈インパクト〉が成功すれば、自分たちを含む人類は消滅してしまうのだから、ゲンドウや冬月が〈セカンドインパクト〉に否定的なのはむしろ当然だ(旧劇場版のゲンドウたちのほうが異常)

先に考察したように、ゲンドウの率いる〈ネルフ〉とは別に〈ゼーレ〉の意向をくみとる組織があるならば、その組織が〈セカンドインパクト〉を起こしたと考えるのが合理的だ。その組織は、もちろんユーロ支部ということになる。ユーロ支部が「この惨状を願った」のだ*4

*4:ただし、「この惨状を願った者たち」は〈ゼーレ〉そのものを指している可能性もある。

ちなみに、

ヒトさえ立ち入ることの出来ぬ——
原罪のけがれなき
浄化された世界

とは、ようするに〈コア化〉した世界なのだろう。そこは人類がいられる環境ではないわけだ。「原罪のけがれなき 浄化された世界」とは、ようするに失敗でない、本来の世界(コア化)を意味すると思われる。

人類にとっては「カオス」でも、〈ゼーレ〉から見ればむしろ本来のあるべき姿だ。視点を変えれば、空や海や山があり人類が住んでいる世界のほうが「カオス」という見方もできる。このときゲンドウは、こことは異なる世界(メタフィクションの世界)があることを暗に語っていたのかもしれない。

〈フォースインパクト〉が謎の究明に役立つ

さて、〈セカンドインパクト〉はいつ起こったのか。先に確認したとおり、15年前だ(ただし〈虚構A〉の主観時間である点に注意)

目的は、やはり自明であるが、

〈虚構A〉を〈インフィニティ〉にする(〈コア化〉する)

それ以外にはありえない。

では、〈セカンドインパクト〉はどのように発生したのだろうか。

〈セカンドインパクト〉について加持が回想している場面がある。これは加持の回想の体裁をとってはいるが、実質的にはミサトのものだろう。劇中の描写を確認してみよう。

『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』
©カラー

「羽の生えた光の巨人」や「〈ロンギヌス〉らしき槍」が〈セカンドインパクト〉に関わっているのはかろうじて見てとれるものの、紙芝居のような簡素な動画で展開するだけなので、なにが起こったのかはさっぱりわからない。ちなみに、「羽の生えた光の巨人」が〈アダムス〉であることだけは、過去の考察で判明している。

これではまったくのお手上げ……といいたいところだが、ここで〈インパクト〉の前提条件を思い出したい。

〈インパクト〉はそれぞれ独立したものではなく、前の〈インパクト〉のつづき、もしくはやり直しである

〈セカンドインパクト〉のつづきが〈サードインパクト〉、〈サードインパクト〉のつづきが〈フォースインパクト〉であるから、結局のところ、

〈セカンドインパクト〉のつづきが〈フォースインパクト〉

と仮定しても、少なくとも謎の考察においては問題ないことになる。そして、過去の考察で〈フォースインパクト〉の詳細は判明しているから、それをヒントに〈セカンドインパクト〉の真相を探れるはずなのだ。

〈ロンギヌス〉と〈カシウス〉を合体させて〈アダムス〉に刺した

〈フォースインパクト〉については、カヲル・ゲンドウ・ゼーレの思惑が交錯し、複雑さを極めるわけだが、〈セカンドインパクト〉の考察の参考になりそうなのが、「カヲルが誤解していたゲンドウの計画」だ。これこそ人類がやろうとしていた〈人類補完計画〉だったはず。もちろん、実際は必ずしも正しくなかったわけだが、〈セカンドインパクト〉の考察に役立つことには変わりない。

「計画」はどんなものであったか。復習してみる。

  1. 槍を抜いて、ネルフ本部に持ち帰る。
  2. 〈ロンギヌス〉と〈カシウス〉を合体させて“なにか”に刺す。
  3. “なにか”の機能で〈フォースインパクト〉を起こし、〈人類補完計画〉を実行する。

まず、「1.槍を抜いて、ネルフ本部に持ち帰る」については〈フォースインパクト〉だけの特殊な事情だから、ここでは無視してよいだろう*5

*5:〈セカンドインパクト〉時にも〈槍〉がなにかに刺さっていた可能性はあるが、本質的な問題ではない。

〈フォースインパクト〉で「〈ロンギヌス〉と〈カシウス〉を合体させて“なにか”に刺す」ことが必要なのだから、〈セカンドインパクト〉においてもおなじ手順をふまなければならないと考えられる。

「“なにか”の機能で〈フォースインパクト〉を起こ」すわけだが、この“なにか”が〈インパクト〉の重要な要素になると思われる。

“なにか”とは? 過去の考察では、

〈アダムス〉がどこかに隠されているのかもしれないし、〈アダムスの器〉である〈Mark.09〉に刺すのかもしれない。あるいは、まだ劇中に登場していないモノということもありえる

としたが、いずれにしても“なにか”は〈アダムス〉の可能性がもっとも高い〈Mark.09〉の中身は〈アダムス〉である

以上を整理すると、〈セカンドインパクト〉は

〈ロンギヌス〉と〈カシウス〉を合体させて〈アダムス〉に刺す

ことで引き起こされたと考えられる。

旧劇場版では、〈アダム〉に〈ロンギヌスの槍〉を刺すことで〈セカンドインパクト〉が起こった(とされている)わけだから、かなり自然な結論といえるだろう。

〈人類補完計画〉の“崇高な目的”を実現する

さて、〈セカンドインパクト〉は〈インフィニティ〉の創造を目的として行なわれたわけだが、それはあくまで〈ゼーレ〉の視点だ。前述のとおり、〈セカンドインパクト〉の実行部隊はユーロ支部、すなわち人類リリンだから、〈インフィニティ〉の創造などという思惑はないと考えられる。なぜなら、

〈インフィニティ〉の創造 = 人類の消滅

であり、自分たちが消滅するのを望む者はいないだろう。

では、〈ゼーレ〉はどうやってユーロ支部に〈セカンドインパクト〉を実行させたのか。

それこそが〈死海文書〉という大義名分なのだろう。

先に、『新劇場版』における〈人類補完計画〉は「〈自分〉と〈他人〉はもちろん、〈自分〉と〈世界〉もいっしょにしてしまう」。それは、仏教などにおける「悟りを開く」「成仏する」ことだ、と述べた。

「〈自分〉と〈世界〉もいっしょにしてしまう」のは「人類の消滅」と同義なのだが、〈セカンドインパクト〉の実行部隊はそうは考えなかったのだろう。〈死海文書〉に書かれているのは、崇高な理想だと思っていたはずだ。客観的に見れば愚かなことをしているからこそ、ゲンドウが「この惨状を願った者たち」に対して冷ややかな視線を向け、〈人類補完計画〉を阻止しようとしているのだと考えられる。

なお、旧劇場版では〈人類補完計画〉は〈セカンドインパクト〉のあとにゲンドウが提唱したことになっている。『新劇場版』ではこの設定が変わっていて、〈セカンドインパクト〉時にはすでに存在していたのだ。

[2020年5月24日追記]〈死海文書〉と〈人類補完計画〉については、「『シン・エヴァンゲリオン劇場版』の謎を徹底的に解明する[準備編 その4]13番目の使徒に堕とされる」において、さらにくわしく追究している。

〈セカンドインパクト〉でシステムがバグった

ここであらためて注意すべき点がある。くりかえしになるが、〈セカンドインパクト〉は失敗していることだ。

まず、失敗の原因はなんだろう? そもそも〈インパクト〉が起こるしくみが不明なのだから、われわれは知るよしもないのだが、たとえば

〈ロンギヌス〉と〈カシウス〉を合体させず、単体で使用してしまった

などといったことも想像できる。このあたりはいわば「なんでもアリ」だ。

じつは〈ニアサードインパクト〉との関連で、失敗の原因として考慮に入れておきたい要素がある。それについては後述する。

次に、失敗の結果はどうだったろう? 前述のように、ゲンドウや冬月が見たとおりの惨状になったのはまちがいない。

そして、〈ファーストインパクト〉が失敗した結果として人類が生まれたのと同様に、〈セカンドインパクト〉の失敗の結果として〈使徒〉が生まれてしまったのではないだろうか。

過去の考察で、〈使徒〉とはなにかについて、次のように結論づけた。

〈使徒〉はコンピュータウィルスやバグのようなもの

しかしながら、やはり過去の考察では、『序』のソフト版(劇場版にカットが追加されたバージョン)において、ゲンドウと冬月が次のような会話を交わしており、謎が深まると述べた。

『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』

(冬月)
第4の使徒
たいした自己復元能力だな

(ゲンドウ)
単独で完結している準完全生物だ
当然だよ

(冬月)
生命の実を食べたモノたちか

(ゲンドウ)
ああ 知恵の実を食べた我々を
滅ぼすための存在だ

『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』
©カラー・GAINAX

この「謎」については、これまでの考察をふまえれば解くことができる。

〈使徒〉は〈インパクト〉の失敗から生まれたわけだから、「コンピュータウィルスやバグのようなもの」とする解釈はまちがっていない(「バグ」とはようするにコンピュータの活動の失敗だ)。

そして、人類が〈知恵の実〉を持ち〈生命の実〉を持っていない点で失敗作であるのと同様、〈使徒〉が〈生命の実〉を持ち〈知恵の実〉を持っていない点でやはり失敗作なのだ。

ゲンドウが語るように、〈使徒〉は〈知恵の実〉を食べた人類を滅ぼすための存在であるが、同時に人類は〈生命の実〉を食べた〈使徒〉を滅ぼすための存在でもある。

本来であれば、〈知恵の実〉と〈生命の実〉の両方を備えることで、〈インフィニティ〉の〈コア〉になれるのだろう。

さて、〈セカンドインパクト〉が失敗だったとして、どうやって中断させたのだろうか。おそらく〈リリス〉に〈ロンギヌス〉を刺すことで〈インパクト〉を止めたのだろう。『序』や『破』で、〈リリス〉に〈ロンギヌス〉が刺さっていたのは、ご存じのとおりだ。

『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』

『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』
©カラー・GAINAX

さらに、〈リリス〉に〈ロンギヌス〉を刺したことで、〈アダムス〉も正常な動作をしなくなってしまったと考えられる。この世界で〈アダムス〉が活動するには、〈アダムスの器〉(=〈Mark.06〉などのエヴァ)を創るしかなくなってしまったわけだ。

逆に考えると、〈セカンドインパクト〉が失敗におわるまでは、〈アダムス〉は〈ゼーレ〉のアバターとして正常に機能していたのかもしれない。

ここまでが『序』以前に起こった出来事だと想像できる。

〈ゼーレ〉は、〈インパクト〉が成功するまでくりかえすわけだが、人類リリンも〈死海文書〉にもとづく〈人類補完計画〉という“崇高な理想”が実現するまでくりかえそうとする。それが『エヴァ』の(表面上の)物語というわけだ。

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コメント

    • 匿名
    • 2019年 8月 19日

    0706においてマリの足が赤くなっているのはエヴァ4444Cの攻撃を受けたためです。エヴァ本体の足は赤くなってません。
    またコア化については接触によりコア化する、ではなく侵食の方が良いと思います。
    また、エヴァのプラグスーツを着ている場合はコア化されません。復元オペにおいてもオペレーター達はプラグスーツ同様の服装です。

    • おっしゃるとおり、「〈コア〉に触れると〈コア化〉する」については、再検証の必要がありそうですね。今後の参考にします。

      ありがとうございました!

    • かおり
    • 2019年 10月 04日

    このブログにたどり着けて
    本当に良かった!
    目からウロコが取れたような
    読んでいて
    とても気持ちの良い考察でした!

    気付いたら朝になっていましたよ(笑)

    本当に楽しかったです、
    ありがとう!

    • 匿名
    • 2019年 10月 04日

    気付いたら朝になっていました!
    一気読みです。

    楽しかった、ありがとう!

    • こちらこそ、お読みいただきありがとうございました。

      エヴァの考察って、書くのも読むもの楽しいですよね(私もいろいろな人の考察を見たりします)。

      これからもお互いエヴァを堪能していきましょう!

        • 伊勢雲
        • 2020年 7月 13日

        虚構から現実へとあがく物語としてゼーガペイン(2006)は外せません。またこの物語はループからの脱出劇でもあります。
        カヲルが今度はと呟くのはループのなかでのソゴルキョウたちの想いにもつながります。
        このサイトの考察に照らせばゲンドウたちは全てミサキシズノで、ユイが唯一の量子化人類、ゼーレがナーガ、インフィニティは復元者とガルズオルムと言うことになるでしょうか。
        エヴァンゲリヲン序(2007)からエヴァンゲリオンの蛍光部分が輝くようになったのは、ホロニックアーマーへのオマージュとも思えます。

        • 『ゼーガペイン』は未見ですが、なるほど、『エヴァ』の理解にもつながりそうですね。

          dアニメストアでも配信されているようなので、いま観ているアニメシリーズが終わったら、ぜひ拝見したいと思います。

          参考になる情報をありがとうございました。

    • 匿名希望
    • 2020年 7月 06日

    旧エヴァのシンジの「自慰行為」など、意図的に性的な表現がされている。
    そしてこのブログを読んで、次のように感じました。
    生命の誕生(卵子と精子の出会い)→ファーストインパクト
    生殖器の発達→セカンドインパクト(女性『卵子』がリリン、男性『精子』がアダム)
    性行為→サードインパクト、フォースインパクト
    生命の誕生(卵子と精子の出会い)→ファイナルインパクト=ファーストインパクト=ループ→虚空Aもしくはリアルの世界。
    自分の中で、エヴァへの理解がひと段落したような、そんな感じです。

    • なるほど。〈世界の創造〉を〈生命の誕生〉になぞらえる。なかなか興味深い視点ですね。

      旧劇場版では〈生と死〉がモチーフになっていて、とくに〈死〉に重きが置かれていた観がありましたが、新劇場版では逆に〈生〉に重きを置いているのかもしれませんね。

      このたびはとても参考になるコメントをいただきありがとうございました。

    • ミキ・プルーン
    • 2020年 7月 08日

    4ページ目の
    >『Q』のエンドクレジットのあと、〈Mark.06〉に搭乗するカヲルが〈カシウス〉を〈初号機〉に投げつけ、〈インパクト〉を中断させる描写がある。

    これはだと思うのですが(._.)

    • ご指摘ありがとうございます!
      修正しました。
      今後ともよろしくお願いします。

    • 匿名
    • 2020年 8月 14日

    クソみたいな考察でガッカリしました。
    拙い文章で読み辛いです。
    わざわざこんなもの載せるなんて
    よほどの暇人ですか?

    • 「ごめん。これは君の望む“考察”ではなかった」
      「君が心配することはない」
      「君は、安らぎと自分の場所を見つければいい」
      「縁が君を導くだろう」
      「そんな顔をしないで」
      「希望は残っているよ。どんな時にもね」

    • いのり
    • 2020年 8月 28日

    初めまして。
    私自身はアスカのプラグスーツの破損状況から「二つの世界があったら面白いな」派なのですが、インフィニティの考察がとても面白くて読み込んでしまいました。
    考察を巡るのは自分では出せない想像や気付きに出会えて良いですね。
    掲載してくださってありがとうございます。
    (くだらないコメントへの返しもエヴァ愛に溢れていてとてもGoodでした(笑))

    • こちらこそ、お読みいただきありがとうございます。

      他人の解釈や考察も楽しめるのがエヴァのいいところですよね。

      これからも一緒に作品を堪能していきましょう!

    • 1番マリが好き
    • 2020年 8月 29日

    序盤のある程度は読ませていただきました。これは煽りをしようしてコメントしているのでは全くありません。”(-“”-;)”うーん 率直に言うと途中から考察に矛盾が生じて読むのを辞めました。申し訳ないです ただ指摘したい部分があり今回コメントさせていただきます。不快な気持ちにさせてしまうと思うと申し訳ないです。すみません
    1つ目は、旧劇場版と新劇場版とはそもそも設定が違うと書かれてるのですが途中から旧劇場版等の描写を使用している時点でおかしいなと感じました。
    2つ目は、槍の件です。使徒と槍は一緒に揃っていたはずです。そうすると、初めにアダムが地球へ到達し、アダムとカシウスは共にあるはず。次にリリスが地球へ到達するとこでセカンドインパクトが起きた場面でロンギヌスの槍が2本登場する。リリスと一緒にあるはずのロンギヌスが1本。流れ的にはカシウス→ロンギヌス→ロンギヌス→ロンギヌスの順になるはずと思いました。
    3つ目はカシウスの槍を抜いた初号機についてです。ヱヴァンゲリオン 新劇場版:破で第10使徒から綾波レイを救い出し取り込んだ初号機。1度カシウスの槍で貫かれた事により初号機は活動停止になります。しかしこれの初号機は後にヴンダーへと変わるのはご存じですよね?ヴンダーは初号機の無限のエネルギーを活用して起動しています。この無限のエネルギーが初号機にあるならばカシウスの槍を抜いた時点で初号機が覚醒した時と変わらないため再び活動を再会するはずです。
    4つ目は薄いですが、コア化したMrk.06を槍で貫け無かったはずのになぜリリスを槍で封じたらMrk.06を槍で封じる事ができるのか疑問に思いました。
    5つ目は槍の件です。Mrk.06→アダムの(肉体)渚カヲル→アダムの(魂)でアダム本体といっても偽りはない。アダム本体と似ているためカシウスの槍が使えたとなるなら真のヱヴァンゲリオンを待たずともインパクトを起こすことができる。←この理論でいくと2号機→アダムの(肉体)アスカ→リリスの(肉体と魂)となる。アダム、リリスどちらの本物でもないためインパクトを起こす可能性は低いと思いました。ただし、主さんが書かれていた初号機もしくは零号機なら可能性はあるかもと思いました。
    続いて6つ目です。6つ目は初号機の桶を用意し、宇宙へと運んだとありますが、アスカ、Mrk.07がリリスの結界から脱出できたのだとすると、閉じた結界を再度開け一体誰が初号機に桶まで用意し宇宙へまで運んだのか疑問に思いました。
    長文大変失礼しましたm(_ _)m 主さんの考察が気になったので読ませていただきました。まだまだ分からないこともたくさんあるのでシン・ヱヴァンゲリオンを楽しみに待ちましょう!待ち遠しいです
    ありがとうございました✨

    • コメントありがとうございます。

      矛盾点の指摘や反論はもちろん大歓迎ですので、どうぞ恐縮なさらずに。

      【1.旧劇場版と新劇場版の設定について】

      正確には「旧劇場版と新劇場版では、一部の設定に異なった部分がある」という意味で、当然、共通している設定も多くあると思われます。

      馬鹿馬鹿しい例を挙げるなら、旧も新も主人公のパイロットは碇シンジで、モノゴトを裏で操っているとおぼしき組織は、旧も新もゼーレですよね。

      問題は、旧と新の設定は、何が同じで何が異なるのかを見極めることだと思います。記事では、いくつかの根拠をもとに、それを明らかにしているつもりです(十分でない部分もあるかもしれませんが)。

      【2.槍について】

      ・使徒と槍は一緒に揃っていた
      ・初めにアダムが地球へ到達
      といった設定は、劇中に描写がないことから、旧劇場版・新劇場版のいずれにおいても確定したものではないかと思います。

      ただ、劇中にないからといって、そのように考えてはいけない、ということにはならないでしょう(そうしないと、ヱヴァの考察そのものが成り立たないですからね)。

      槍の出自については、少なくとも現時点では観る側の解釈に委ねられているといったところでしょうか。

      【3.カシウスの槍を抜いた初号機】

      初号機がヴンダーに変わったというよりも、もともとヴンダーと呼ばれる存在があり、そこに「主機」として組み込んで飛べるようにした、と表現するほうが正確かもしれません(『Q』で初号機を奪還するまでは、ヴンダーは飛べなかったのでしょう)。

      「初号機の無限のエネルギーを活用して起動して」いるというのも、劇中には説明がなく、確定した設定ではないかと思います。

      したがって、「カシウスの槍を抜いた時点で初号機が覚醒した時と変わらないため再び活動を再会」したかどうかは未確定といえます(当然、実際にそうなった可能性は否定できませんが)。

      もちろん、どういう理屈でヴンダーが空中を飛んでいるのか想像がつかないため、おっしゃるとおり、「初号機の無限のエネルギーを活用して」飛んでいると解釈する余地は十分にあるでしょう。

      【4.Mark.06と槍】

      「コア化したMrk.06を槍で貫け無かった」。これもそのような描写は劇中にないし、記事でそのように説明もしてないかと思います(私の勘違いでしたらすみません)。

      【5.槍と魂】

      私の読解が間違っていたら申し訳ないのですが、ここでご指摘いただいていることは、私の考えとは異なります。

      「カヲルがアダムの肉体を持っている」「アダムの魂がカヲルに入っている」とは私は考えていないのです(というより、新劇場版では設定が異なると記事では主張しています)。

      私が「ホンモノ」「ニセモノ」といっているのは、アダムスやリリスではなく2本の槍のことです。

      【6.初号機の桶】

      初号機の桶はサードインパクト時には、セントラルドグマにあったわけではないと私は思っています。では、どこにあったのか? という疑問はありますが、それは今度の課題としています。

      劇中の表現を信用するなら、リリスの結界を開けることは誰にもできないし、実際開けることはできなかったのだと解釈しています。


      こちらも重箱の隅をつつくようなお返事になってしまいましたが、今後のヱヴァ考察にお役に立てれば幸いです。

      今後ともよろしくお願いします。

    • あきらつかさ
    • 2020年 8月 29日

    はじめまして。
    面白く拝読させていただきました。
    コメント欄も拝見して、そういえば「LCL=羊水」というのが過去にあったことを思い出しました。
    <生命の誕生>とするなら、これも見方のひとつかも知れません。

    拝読して、提唱されている説にあわせて思ったのは、ユイは「仮想世界内にアバターで直接介入できる」権限のあるシステム管理者(ゼーレの一員)では、ということです。その中でゲンドウに惚れてしまったために(裏切り、とすると矛盾が生じないかと)正体を(冬月にも)明かし、自らを犠牲にしてこの(仮想)世界を去った。そのユイのもとへ行くためゲンドウは「虚構世界の突破」を図っている――という流れ。あるいは、自分が無理でも息子(シンジ)を母の元へ送る――
    虚構であることを知っている者そのものがいない上にこの「世界(線)を超越する」というのはカヲルでも想定していないことで、まして他の誰にも理解されないしそもそも知らせていない(ゲンドウの目的がゼーレにバレるのを防ぐためもあるかと)、そのため「インパクトの続きを起こそうとしている世界破壊者」に見せている。

    ただ、やはり視聴者の多くが期待しているのは「シンジ(とアスカやミサト)の幸せ」だとも思っています。
    そうなると展開としては「虚構世界の再構築(再誕)」とも。TV版であったような「可能性の一つ」としての明るい世界がまた現れるのか、「消されず存続を『許された』世界、そして使徒やその他の戦いがなくなりはしたものの現状のまま」となるのか……(過去作と同じことはしない、と思っていますので「(現実の)観客席を映したシーン」はないと思っています)
    また、シンジには「主人公として」成長することで「テーマ」を視聴者に伝える、という「シナリオの大原則」としての役割もあると思っています。今作再三言われている「大人になる」がここで出てくるとも。

    なんにぜよ、実のところ数多の考察や予測を覆した意外(かつ納得感のある)次作になることを期待しています(笑)

    ありがとうございます。

    • コメントありがとうございます。なかなか興味深い視点で、私の考察でもそこまで踏み込んでいないので、とても参考になります。

      コメントを拝見して思いついたのですが、〈ゼーレ〉というのはじつは存在せず——というより、複数の人格を装っているけども、すべてユイが操作しているのではないか、という仮説を思いつきました。

      旧劇場版では、ユイの罪について追究されていないのですが、人類補完計画の首謀者ともいえるわけで、新劇場版でははっきりと悪の親玉、すべての元凶として登場するのかもしれません(そこが観客の意表を突くポイントというわけです)。

      となると、シンジはユイを選ぶのか、ゲンドウを選ぶのかという選択を迫られ、旧劇場版のように「父にありがとう、母にさようなら」となるのでは? などと考えてみました(いや「母にありがとう、父にさようなら」でしょうか)。

      また、「虚構世界の再構築(再誕)」というお話がありましたが、『序』『破』『Q』が虚構世界だとして、ミサトたちが「現状維持」もしくは「原状回復」をめざしているとすると、虚構世界を維持することになり、やや違和感がありました。そこで、別の方のコメントで教えていただいた『ゼーガペイン』のように、ミサトたちはじつはすでに(『Q』の時点では)ここが虚構世界であることを知っていて、現実世界を自分たちの手に取り戻すために奮闘していると考えると、ヴィレの行動原理に正当性が出てくるかなと思っています。

      その場合、なぜミサトたちはその真実をシンジに告げないのか、あるいはカヲルあたりが説明してもよさそうだが、といった疑問が生じますが、それは今後の考察に活かしたいと思います。

      新たな考察のきっかけをいただき、ありがとうございます。今後ともよろしくお願いします。

    • すー
    • 2020年 8月 29日

    考察楽しく拝見させていただきました。
    エヴァは難しくて近寄り難かったのですが、こちらの考察を読んで楽しみ方を見つけることができました。

    こちらで展開されているメタフィクション説ですが、SAOのアリシゼーション編に酷似していますね。そちらも思い浮かべていたら分かりやすさが増しました。

    また、素人の勝手な思いつきですが、世界がコア化するとのことですが、コアというとやはり使徒のコアを思い浮かびます。使徒がどのように発生するのかわかりませんが、インパクトが成功すると使徒のコアになるなんて思ったり。そして生まれた使徒は作中で登場した使徒で、シンジたちが戦うとすると、フラクタル図形のようで面白いなと思いました。(妄想)

    シンエヴァが公開される前にエヴァの魅力に気づけてよかったです。公開が楽しみです。

    • おっしゃるとおり、世界のコア化と使徒のコアは何か関係がありそうですよね。ただ、劇中で「コア化」という表現が一度も出てこない点が気になっています(「L結界」というのが正式な言い方なのかもしれません)。

      『シン・エヴァ』において、使徒がどのくらい重要なのかも注目したいですね(使徒は全部倒したはずなので、本来ならもう使徒は出てこないはずですが……)。

      コメントありがとうございました。

    • おたつむり
    • 2020年 9月 09日

    大変面白く、ご提唱の仮説の通りであってもなくても、理解や想像が一層深まり、感謝しかありません。

    コメントまでは全て目を通していないので既出かもしれませんが、ファーストインパクトとは即ち現世におけるジャイアントインパクト説、月の誕生に由来していると考えるのが自然かなと捉えています。
    そうであれば飛躍するとミクロの量子力学が宇宙の解明に繋がるように、現世の我々やあらゆる存在がまた大きな生命体を構成する分子や元素のようなもの、或いは大きな存在が産み出した仮想現実であるというような世界観の示唆、テーマであるように感じました。

    • ジャイアントインパクト説は考察に組み込んではいないのですが、おっしゃるとおり、さまざまな理論を導入することで、エヴァの世界のみならず、私たちのいるこの現実世界の解明にもつながり、知的好奇心が満たされますね。

      ただ、私はその「理論」に関する知識が乏しいので、なかなか難しいところではありますが(笑)。今後も幅広い勉強の必要がありそうです。

      記事をお役立ていただいたようで、こちらこそありがとうございました。

      • ここの考察を読ませていただきました。とても興味深い話で一気に読み上げてしまいました。ありがとうございます!そこでいくつか気になるところがありましたので送らせていただきます。どこかの考察でネルフ型のエヴァはしょごう

        • ごめんなさい途中で送ってしまいました。前の続きですが、これらの考察の中でチルドレン達がエヴァの脳となって動かすといったニュアンスの文があったかと思います。そこで思い出したのが人間の神経と脳の関係です。人間の場合脳から出ている神経には二つあります。具体的には運動神経と感覚神経です。人間は、体を動かす際には運動神経を経由して体を動かしています。エヴァでは、お馴染みの神経接続では、感覚神経だけでなく、運動神経も接続しているのではないでしょうか。具体例として、新世紀エヴァンゲリオンでシンジが初号機に初めて乗ったとき、動け、といっただけなのに初号機が動いたこと。同じく新世紀エヴァンゲリオンよりシンジが初号機を操作する前リツコが考えることだけに集中してと言っていたこと。これらのことから神経接続の際、運動神経も接続しエヴァを動かしいるのでは?と思います。一見私の考えはなにも関係ないように見えますが、ここで書かれていた考察であるネルフ型のエヴァが乗る人つまりチルドレンが脳となっているため、シンジの負の感情が初号機に現れ、動いたのではないかと言う考察一つの根拠としてあげられるのではないでしょうか。

  1. 自分で読み返すと言いたいことが多すぎて文が支離滅裂になっています。すみません。なにか質問がありましたら返信いただけると幸いです。

    • 別の記事でも同じ内容のコメントを頂戴しましたでしょうか? そのこと自体は問題ないのですが、当ブログのコメントは承認制なので、しっかり投稿されていても気づかずに何度も投稿されているかもしれません(たまにそういう方がいらっしゃいます)。

      さて、運動神経については、別のコメントのほうでもお返事しましたが、たしかに面白い視点ですね。

      問題は(これは自分の考察の問題なのですが)、ネルフ型とゼーレ型のエヴァは違うと仮定した場合、ゼーレ型は運動神経はつながっていないことになります。ですが、一見すると両者は「建造方法」は違っても、エントリープラグからなんらかの信号なり情報なりをエヴァに伝える方式は、両者に違いはないように見えます。

      制作陣はそこまで細かく設定していないのでしょうが、今後の考察に影響が出そうなので、おざなりにするわけにもいきません。

      今後の考察の参考にさせていただきつつも、問題がさらに膨れ上がってしまいましたね(笑)。

      でも、新しい視点を提示していただいたことは感謝しております。ありがとうございました。今後ともよろしくお願いします。

      • すみませんいろんなところで出してます。
        気づかずに何回かやってしまいました。本当にすみません。

  2. すみません!すごいことを思い出したので送ります。エヴァンゲリオンanimaってご存じですか?この話では、ストーリー編集

    EVA弐号機がEVA量産機との戦いに敗れ、同機を中心とした補完計画の儀式が今まさに完成しようとしていたその時、シンジのEVA初号機F型装備が、本部に侵攻していた戦略自衛隊などの勢力を全て撃退して現れた。シンジは量産機を全て破壊し尽くして補完計画を妨害するも、地下のリリスはゲンドウらを呑み込む形で謎の黒い結界を展開、NERV本部は主要施設や重要人物を失うという結末を迎えた。

    その後、NERV本部は各国支部との連携が取れにくくなるものの、補完計画の再発防止・ゼーレの活動妨害のために量産機の鹵獲と解体、衛星軌道上にエヴァ零号機試製II式改・領域制圧機「0・0EVA」3機を配備するなどの後処理を進める。しかし、鹵獲した量産機のいくつかが行方不明になった、0・0EVAの配備に関して各国の承認を経なかったなどの件で疑義を抱かれ、ついにはNERV全体が新たな脅威として見られてしまう。それでも、ゼーレが壊滅した保証もない今、NERVが解体されるわけにはいかなかった。ミサトを初めとする旧NERV本部職員一同はその武力を背景にして世界各国と軋轢を重ねながらも、NERV本部を各国支部から切り離し、独立した組織 ネルフジャパン (NERV Japan)として新たに立ち上げる。物語はその3年後、ゼーレの再侵攻は無いであろうと誰もが思っていた頃から幕を開ける。  こんな話なのですがこの中で、アルマロスというエヴァがでてきます。そいつは、人類保管計画の要となるキューブのようなものを持っています!あなたの記事であったコンピューターのなかで…といった趣旨の話とかなりにて畏怖と思いますが偶然でしょうか?

    • 通りすがりの人
    • 2021年 1月 20日

    https://www.youtube.com/watch?v=T3XkH4J9nss

    突然ですが、私はこの動画が今までで一番しっくりきました…

    • ありがとうございます!

      のちほどチェックして今後の考察の参考にさせていただきます。

      また情報がありましたら、ぜひお寄せくださいませ。

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