新しいアニメを観る、というのは昭和生まれのオジサンには冒険です。とくに最近のアニメはラノベを原作とするものが多く、それ自体を非難するわけではないけれど、いまの風潮についていけるのか? という不安がつきまといます。
でも「ガリレイドンナ」は梅津泰臣氏が監督のオリジナルアニメということで期待が高まりました。ぜひ観なければならない作品だと直感しました。
キャラクターの可愛らしさ、バトルシーンのクォリティはすこぶる高い。かなり気合いの入った作品であることは、初回で感じることができました。
金魚をモチーフにしたメカデザインにも惹かれます。
でも、それだけでは、わざわざ時間を割いてまで(わずか1回30分ではありますが)、見る価値はないのかも──と思っていたら、回を重ねるごとにおもしろくなってきました。
主人公である3人姉妹は、すでに帰る家はなく、謎の解明のために前に進むしかない。両親の助けもない。姉妹だけで切り抜けていかなければいけない。
この“姉妹愛”がとても美しい。これが物語の都合上、今だけ描かれているテーマなのか、それとも作品全編を貫くコンセプトなのかはまだわかりませんが、ぜひ後者であってほしいものです。

フリーランスのライター・編集者。インタビュー・取材を中心とした記事制作を手がけており、映画監督・ミュージシャン・声優・アイドル・アナウンサーなど、さまざまな分野の〈人〉へインタビュー経験を持つ。ゲーム・アニメ・映画・音楽など、いろいろ食い散らかしているレビュアー。中学生のころから、作品のレビューに励んでいる。
この記事へのコメントはありません。